堀江さんの新刊「成金」を読みました。

漫画のようにさくさく読めて、小説としても
前作「拝金」よりも格段に面白かったです。

成金/堀江 貴文

¥1,470
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冒頭の比喩表現、

「おたまじゃくしが生き延びる方法はひとつだけだ。一刻も早くカエルへと変態し、いずれ消え行く楽園(水溜まり)から抜け出すこと」


舞台となっているネットバブルの2000年前後、
堀江さんと同じく必死にあがいていたおたまじゃくし
だった自分にとってはリアリティが有り過ぎる
小説でした。

千載一遇のチャンスを狙う、当時の若い起業家だった
我々の周りには、IT革命の意味も分からないままに
いろんな人が集まってきました。

そんな魑魅魍魎と百戦錬磨が蠢く世界で、
短いタイムリミットの中で毎日のように
得るものと失うものの取捨選択を迫られていたような気がします。

早く敵陣に入って「と金」になりたい。
そんな焦りから決定的なものを失った人の過ちを
思い出させてくれる小説でした。

これはフィクション小説だけど、本が出る前
堀江さんに「おれがモデルの登場人物はいるの?」
と聞いたら「いない」と聞いてほっとしたけど、
モデルになっているらしき現役経営者の方は
大丈夫だろうか?

「がばちょといこう」は懐かしかったなぁ。笑