いよいよ明日は今年の株主総会です。

上場してもう12年近く経ちますが、毎年、
これが終わると一気に年の瀬を感じる

はずです。
しかし、今年は本当に忙しくて我々まだ

それどころではない雰囲気です。


今日は明日に備えて休肝日にしてます。
考えてみれば今年1年は一度も病欠

しませんでした。いつも風邪をこじらせ

迷惑をかける自分としては、今年は
体調管理をよく頑張ったと思います。
仕事のパフォーマンスを長く発揮する

ためには自分の体調管理が大切ですが、
その体調管理と同じように、上場して

長く活躍するために大事だと感じて

いるのが「期待値コントロール」です。

去年の株主総会では、過去最高益を

大きく更新し、株価も当時の高値水準

だったので、(今年は株主の皆さまに

優しく迎えられるのではないなかな?)

などと淡い期待をしつつ議長として

登場したら、現実は厳しく、結構辛辣な
言葉もたくさん頂きました。・・・・・フッ

どんな時も現時点の株価よりも高値で

買った株主の方がいらっしゃるので

上場している以上、仕方が無いことです。
しかし言うまでもなく、株は上がったり

下がったりするものであり、いつも高値
更新を続けることはできません。

株価は企業に対する期待の現れです。
以前にIRは株価が低すぎるときと

高すぎるときに、実態を適切に伝える

ために強化すべきと書きましたが、
無理な期待に応え続けようとすると、
必ずどこかに支障をきたします。
過度なプレッシャーから致命的なミスを

したり、不正を手を染めてしまうのは
そんなときです。
また期待に応えられない自分に、途中で

心が折れてしまう人もいます。

無理な期待をかけられすぎていると

感じたら、いったん適正に戻すように

コントロールしないと長く活躍すること

ができなくなります。

逆にわざと高い期待を寄せておいて、

皆をがっかりさせ、足をすくおうとする
人もでてきます。

そんな時は「ハードルをあげないで

ほしい」とはっきり伝えなければなりません

中長期には大きな成長、抜本的な改善

を目論んでいる会社のほとんどは、

四半期毎に結果が出るわけでは

ありません。

つい強気なことを言いたくなりますが、

時間がかかることをしっかり伝えて

おかないと、途中で3か月毎に何回も
失望されてしまいます。

大事なのは適切な情報開示ですが、

自分のリスクヘッジのために、否定的な

ことばかり言っていると今度は逆に

期待されなくなってしまいます。
そんな時は期待値が上がるように魅力

を熱心に伝えていかなければなりません。

どのくらい期待してもらうかは勝負勘
が必要なところですが、

これから努力すれば達成できそうで、

その言葉に責任を持てるぎりぎりのところを

狙って伝えるのが、自分と会社に適度な
プレッシャーが掛かりちょうど良いのでは

ないでしょうか。

上場会社だけでなく、普段会社で仕事を
している人でも、長く活躍し続けるコツは

期待値コントロールだと思います。


今年も大幅に最高益を更新して迎える

株主総会です。(私だって褒められて
伸びるタイプなんですけど(=´;3;`=))なんて

株主に泣き言を吐いても仕方ありません。
現実は厳しいのです。

株主の皆さまに適切に期待してもらえる
ように精一杯頑張りたいと思います。