東京ディズニーランドの近隣のホテルで
年1回から半年に一回に変更になった
あした会議
を行ってきました。
この1泊2日、もう思い出せないくらい、
数多くの多種多様な重要な案件を決議
しました。
調子が良い事業にほかの事業を合流さ
せる取り組みであったり、年間数億円
単位のコストを削減する施策であったり、
新会社の設立、買収、海外など将来的
に伸ばしたい分野の体制強化策、
採用活動の新しい取り組み、
オフィス戦略に至るまで。
全て具体的に落とし込み、バンバン決め
て、すっきりしたと同時に週明けからの
実行フェーズを想像すると憂鬱になります。
夢の国の近くで、超現実と向き合って、
実現可能なものを決議したつもりです
そんな中、今回私が強く求めたことの
ひとつに、「兼務の解除」があります。
会社経営においてある程度の兼務は
やむを得ませんが、勝負所の重要な
事業に取り組んでいる人にとって、
兼務はとても危険です。
楽天三木谷社長の著書に「三木谷曲線」
最後の0.5%の粘りが大半の結果の
差を産み出してしまうというグラフです。
99.5%まで仕事をする人はいくらでも
いるので差がつかないのです。
何かを兼務している人は、自分は
抜かりなくやっているつもりでも、
無意識に0.5%の余った時間をもうひ
とつの仕事に振り分けてしまうものです。
また、マネジメントがほかの仕事を
兼務している場合、部下は100%コミット
しているので、勝負どころなのに内部を
しらけさせてしまうというのもあります。
こういった問題も、今回のあした会議で
いくつか解決に至りました。
兼務の解除は普段の仕事では、
忙しい分、かえってきっかけを失って
しまうので、今回決められて良かったです。
参加したことがないといまひとつ理解し
にくいと思いますが、いまではあした会議
はサイバーエージェントの経営に重大な
役割を果たす場となっています。
役員8名とそれぞれ召集したメンバーを
加えて約50名の、叡智を結集し、
とことんまで自分たちを追い込み、
解決策を捻り出したのでこれでダメなら
諦めがつきます。
また、会社の幹部が一堂にそろった場で
経営の意思決定をするというのは、
決定のプロセスの透明性や意思統一の
場としても、とても良いと思います。