10月から投資育成業(VC事業)の担当役員を

西條から私が引き継ぎました。

元々VC事業は私が始めた経緯もあるので

久しぶりにやる気を出しているものの、

如何せん自分がAmebaにて目下投資育成中

につき、まだ手が回っていなかったのですが、

昨晩サイバーエージェント・ベンチャーズ社長
の田島さんと中国法人CEOの北川さんと、
食事しながら今後について話し合いました。

その中で、現在のスマホ市場についての

見解も話し合ったのですが、

ネットバブル、ブロードバンド、Web2.0など
のブームを通じて、過去幾度となく

同じパターンで繰り返してきた
市場の楽観と悲観の中で、
今現在はどういう状況にあるのでしょうか。


大きな変化が起きて、新しい成長機会が
産まれると、そこに投資が集まります。
そこに連動するかのように、人材が集まり、

メディアに注目され、一気に市場の期待値

が高まり盛り上がります。

しかし実態が高い期待値にすぐ追いつかない
ので、期待したほどではないと落胆し、
一気に冷めます。
盛り上がりが大きかった分、

既に終わった市場だという印象を受けやすく
誤解します。

ところが、数年の月日が経つと、
実態が最初に期待していたものに追いつき、
期待値も適正規模に収れんしていくのです。
渋谷ではたらく社長のアメブロ
(右に時間軸、縦に期待値です)


一方で実体経済は、一朝一夕に出来上がる

訳ではなく、ユーザーの増加と人材の育成や
サービスの向上を通じて、田畑を耕すように、
時間をかけて市場規模が拡大します。

渋谷ではたらく社長のアメブロ
(右に時間軸、縦に市場規模です)


上の2つのグラフを重ねてみると、


渋谷ではたらく社長のアメブロ

このような形になります。

全てがこのパターンだとは言いませんが、

俯瞰してみると、ネット産業においては

最初の期待は正しかったことが多いです。

ネットバブルの時代にしても、

先のウェブ2.0のブームにしても、

収穫の時を迎えるころには、悲観された
状態にあり、粘り強く続けたものが
残存者メリットを享受
しました。


現在のスマホ市場はどのような状況下に

あるでしょうか。
一時期のアプリ開発やソーシャルゲーム
の熱量はやや冷めつつあるようにも

見えます。

いずれにしてもスマホの市場の実態が

これから本格的な成長を遂げること

自体には疑いの余地はなく、

粘り強く努力を続けたものには

大きなチャンスが待っていると、

私は考えています。

Amebaでのスマホ事業は絶対に

諦めずにやり抜くつもりですが、

一方でVC事業を通じた起業家支援も
同時に強化していきたいと思います。