今年も大晦日になりました。

昨年の総括 で、スマホ総張り戦略から、
デカグラフ構想への移行のことを
書いてますが、今年はまさに
デカグラフ始動の年となりました。

2012年は年初から現在に至るまで、
自分自身もまるで浪人生のように、
スマホの開発に集中しました。
新しいサービスのアイデアだしから
みんなで知恵を絞り、有力なアイデアを
実現に向けて基本ループから
細部に至るまで詰め切り、
開発の進捗状況を確認し、
問題を指摘し、その対処を一緒に考え、
サービスをローンチして、
行きつく間もなく運用を開始し、
休むことなく改善と打開を繰り返す、
そんな日々が今もなお続いてます。

正直いってずっと苦しく、
不安と苛立ちを抱えながらなんとか
ここまでやってきましたが、
年の瀬にきて、ようやく少し報われた
気がしています。

11月中旬から開始した大規模CMでは
一定の成果を得ることができました。
いろんなインタビューを受けた ので、
詳しくは割愛しますが、
この1年、我々は圧倒的な努力を
積み重ねてきたので、もう他社には
絶対追いつかれないところまでは
来ていると自負しています。

デカグラフはゼロから考えた戦略
ですが、なんとかビジネスフレームは
創れたと思っています。
来年以降はダカイとカイゼンを繰り返し、
新しいサービスも絶え間なく創り続け、
大きな飛躍を果たし、
適切なタイミングで収穫の時を迎えたい
と思います。


Ameba以外の主要な部門においても、
今年、急に変革から攻めへ転換した
広告代理事業は、ころころ変わる
会社の方針にへこたれることなく
ついてきてくれ、相変わらず元気に
数字を伸ばしてくれています。
SAP事業は、ずっと好調を持続して
くれていて、頼もしい限りです。

年末、各所で盛り上がる社内を
眺めていて、サイバーエージェントの
強みは、どんな状況にあっても
みんなが経営者マインドを持ち、
前向きで明るく、何より自分たちの
会社が好きだということである
ことを改めて認識しました。

私自身、敢えて現場の仕事に没頭
してこの1年を過ごしてきたので、
焦りや苛立ちといった感情を露わに
する場面も今年は増えましたが、
大事なことを見失わないようにも、
来年以降は少しづつ経営者業に
回帰していくべきだと思ってます。


12月に行われた1000億点会議は、
当社にとって歴史的な転換点になりました。
2018年、創業20周年の年に1000億円の
営業利益を出す会社になるための
戦略を大枠決めたのです。

その実現にはそれ相応の代償も伴う
ものであり、成長を決意した瞬間から、
これからも苦しい日々が続くことは
もう分かっています。

しかし、我々の会社の企業文化は、
高い目標を掲げて、苦しい挑戦を
楽しめる力があるとも思ってます。


昨夜、Amebreak5周年イベントで、
田我流が言っていた言葉、

「限界を超えるほど努力したならば、
現実は思っていたより優しい」


photo:01


現実が思ったより優しいのは何故か、

その過程で自分が1ランク上に成長
しているからだと思います。

田我流は、去年まではたった4人の
観衆の前でもラップしていたのに、
今年出したアルバムが大ヒットして
常に自分の実力を上回るステージが

用意された1年だったそうです。

振り返って「苦しかった」と言っていた
のは、それが成長痛だからなのでしょう。

サイバーエージェントの成長の歴史も

まさにそれに尽きると思います。

私も来年は40歳ですが、

これからも毎年成長痛を感じられる

ように、挑戦し続けます。


皆さま、今年も大変お世話になりました。
良いお年を!





私の2012年のベストアルバム↓
「B級映画のように2」

B級映画のように2/MARY JOY RECORDINGS
¥2,415
Amazon.co.jp