「他に胸騒ぎするのないですか?」


さきほどのAmeba経営本部の定例会議で

聞かれました。

Amebaでは私と経営本部のメンバーで
100近いサービスの進捗状況を日常的に

管理しています。

なぜ「胸騒ぎ」が話題になったかというと、
私は総合プロデューサーなので、

Amebaの各サービスのプロデューサーとは
上司と部下の関係なのですが、
通常の仕事の中では見落としがちな
意外な盲点に気づいたからです。

それは、プロジェクトの進捗がよかったり、

プロダクトの出来に自信があるチームの

プロデューサーは、実によく報連相にきます。
社長室の前で私の出待ちしてでも、

私に途中経過を見せにきます。
それは自信があるから見てほしい、

喜ばせたいというのもあるでしょう。

逆に、チームが迷走していたり、

プロダクトの出来が悪かったりすると、

意図して私の死角に入るかのように、

報連相が途絶える人がいるのです。
経験上、そのパターンでいきなり完成

を見せられて、素晴らしい出来だった
ということはまずありません。
途中段階で指摘を受けることを恐れ、
問題を先送りした結果、取り返しが
つかなくなっているケースが多いです。

うまくいっているチーム→報連相に来る。

うまくいってないチーム→報連相にこない。

だとすると、マネジメントがいち早く

問題に気づいて対処しなければならない
のは、報連相にこない後者です。

でも、実際にはうまくいってないチームは

「こない」訳ですから、忙しいマネジメントは
見落としがちです。

任せている仕事に胸騒ぎを感じたら、

介入のゴーサインとみて間違いない。
私は過去のマネジメント経験を通じて

そう考えています。

ということで、日常業務の中では
見落としがちな問題を発見するために、

胸騒ぎを頼りに、こちらから行って

しつこく状況を聞いてみようとしている
ところです。

うざがられても、仕方ありません。


(なんだ気のせいかぁ・・ほっ

であれば有難いのですが。