DeNA南場さんと私の対談記事が
掲載されています。
こちら↓
http://dena.com/campaign/2013/taidan/

変化の激しいネット業界を、

長年にわたってサバイヴしてきた
同士なので共通言語が通じて、

立て板に水状態で会話が弾んだ
気がします。

対談の中でも触れたのですが、
南場さんの著書「不格好経営」の

中でも印象的だった、
アンラーニング」という言葉。

当社の社員でも、ソーシャル上で
その言葉を引用しているひとを

何人か見かけました。

【アンラーニングとは、

一旦学んだ知識や価値観を意識的に
捨て去って、
新たに学び直すこと】

だそうですが、その言葉を聞いて、
我々が意識的にアンラーニングを

しないで済む道を選んできたことを

思い出しました。

具体的に言えば、

未経験の新卒採用を中心とし、

中途でも前職での経験を重視せず、

第2新卒のように中で育てる方針を
取ってきたのです。

その理由は、ネット業界では、

過去に学んだことが、逆に弊害になる
ことがあるからでした。


我々がネット広告の事業を始めたとき、
歴史があり研究が進んでいた

マス広告の分野を学んでいた人材は、
バナーのような商材を軽んじていました。

ソーシャルゲームの事業を始めたとき、

既に高スペックのゲーム機で

ハイクオリティの作品を学んだ人材は、
それを軽んじていました。

軽んじていたというよりも、

本気で取り組めと言われても、

価値観が違って難しかったのかも
知れません。
アンラーニングはとても難しいこと

なのです。

それに対し、サイバーエージェントに
入社した若い社員たちは、

経験がないため、

先入観なく新しい市場と向き合い、
一生懸命それに取り組むこと

できたのです。

これはネットのような新しい分野では

とても大事なことで、
それが、当社が事業を拡大できた

理由でもあると思っています。

新しい市場に挑戦するときや、

新しい会社を立ち上げるときは、
今まで苦労して学び、

積み上げてきた知識や価値観を、
一度捨て去る勇気が時に必要です。

当社も16年目に入って、

ネット業界での知識も経験も

積みあがってきました。

でも、また新しい市場が出てきたら、

いつでも一旦アンラーニングして、

フレッシュな状態に戻れるよう
心がけていたいと思います。