もう先週号ですが、日経ビジネスにあった

六花亭小田社長のインタビュー記事。

渋谷ではたらく社長のアメブロ-image

「流行と成長は追わない」

菓子作りも企業経営も一時的に

もてはやされるものに関心はなく、

時間の積み重ねで熟成され、
誰にも真似できない境地に達した

ものに興味が湧く
というのが
小田社長の価値観。

とあります。
時の積み重ねで価値が増すというのは

茶道に通じる価値観だそうです。

我々はマザーズ市場に上場していて、

しかも成長しているインターネットで

事業を行っているので、

「成長」は義務付けられているような
ものですが、
「流行」という意味ではどうでしょうか。

過去のネット業界の歴史を振り返ると、

その時々のメディアや株式市場で

話題になっている「流行」を

追い求めていた会社はほとんど姿を
消したようにみえます。

メディアや株式市場は”今”を切り取り

話題にしますが、

事業会社としては、

今現在流行っているものは、

半年前以上前から準備してたものです。
今好業績を発表したものは、

少なくとも1年以上も前からのものです。
つまり、今から流行を追い求めたところで

もう遅いのです。

それでも今の流行を捉えたリリースを

タイミングよく出せば、メディアから

脚光を浴びれるかも知れません。

株式市場で材料になるかも知れません。

もちろん広報やIRといった考え方は

あります
我々もそれは重要視しています。

しかし、功名心や対抗心も相まって、
経営者がそこに深入りすれば、
会社を長く続けることはできなくなる
かも知れません。

メディアや一過性の株主に責任は

ありませんが、責任ある経営者が、

表面的な流行を追うなんていうこと

自体がそもそも危険なことなのです。

私がtwitterでフォローしている、

三木谷浩史BOT から繰り返し流れてくる

「このビジネスでは、競合に気をとられて

浮足立つというのが一番危険なのだ」

という言葉。
三木谷社長、私も全く同感であります。

短期的な評価という誘惑に負けず、

他者への対抗心に流されず、
ネット業界で働く我々も、

本質を見極める目を養うことが、

とても大切なのだと思います。