2013年も大晦日になりました。

一年の振り返りのようなブログは、本決算の時に
書いたのでこちらをご覧ください。  

以前、私はサイバーエージェントが
売上1000億円、営業利益100億円を
超えたあたりから、
この規模で伸び悩むような会社には
絶対になりたくないと痛烈に思うように
なりました。
言うまでもなく、会社のビジョンが
「21世紀を代表する会社を創る」
だからです。

でも、いくら会社に情熱や能力があっても、
その産業や業界そのものが、
成熟していれば成長し続けるのは難しく、
斜陽していれば如何ともし難いものです。

しかし、我々はこの2年で1000億円の
スマホ売上を創り出し、全社の売上構成を
ごっそり入れ替えることに成功しました。

また再び、超成長市場のど真ん中を陣取った
と言えます。

スマホは、国内の普及率はまだ30%台、
朝起きてから夜寝るまで肌身離さず接触
しているこの端末の可能性は、まだまだ
無限に広がっているでしょう。

当社のスマホ事業は、
iphoneにandroid、
ブラウザにネイティブ、
広告に課金、
コミュニティにゲームと、
とてもバランスよく展開しています。

さらにタブレット端末も、
先日国内の普及率が18%に達した
と調査結果が発表されていましたが、
そろそろ本格的に事業展開していく
つもりです。

現時点での唯一の心残りは、
LINEやパズドラのようなグローバルにも
成功できるような大ヒットを
生み出せてないことですが、
それも、我々の会社から大ヒットを
生み出せる確率は高まっていると考えてます。


サイバーエージェントの本当の価値は何か?

それは人材であります。

よくある経営者の台詞のように聞こえる
かも知れませんが、私は論理的に考えて
います。

ネットビジネスは、土地建物、
設備、原材料、物流網、販売店、
その全てがほとんど必要ありません。
とても安価になったパソコンやサーバー代
が多少かかるだけです。
ほとんど人件費だけなのです。
だから失敗しても致命傷を負う会社は
本当は少ないです。

それにも関わらず、サービスが大ヒット
すれば、成長市場かつ収穫逓増モデルに
乗って驚くほど儲かることがあります。

つまり、ローリスク、ハイリターンなのです。
ローリスク、ハイリターンであれば、
私は数多くのチャンレンジをするほうが
有利だし合理的だと考えてます。
大ヒットを生み出せる確率が上がるから
です。

ネットビジネスにおいて、
その正否を分けるもの、
他社に対する競争力になるもの、
それは人材です。


中の人たちの、技術力、デザイン力、
企画力、運用力、マネジメント力、
さらには情熱やチームワークや粘りなど、
バランスシートや損益計算書からは
直接見えないものが大事なのです。

おそらく、今、国内でスマホに精通した
優秀な人材をもっとも数多く抱えている
のはサイバーエージェントだと思います。

そしてその人材は皆、若く、情熱があり、
意欲に満ちあふれています。

ネット業界は新しい業界とはいえ、
一部の非常に新しいものを除いては、
徐々に経験が必要になってきています。
我々にはその経験もあります。

私はコミュニティやゲームなどのサービス
で当てられるのは、1度か2度失敗した
経験のある人たちだと思ってます。

一発目で当てられるとみんな考えるのですが、
それは説明困難なほど、難しいのです。

そういう意味でも、100以上のサービス
の内製ラインを持ち、成功体験も失敗体験も
いち早く経験した我々の強みが生きるのは
これからだと思います。

2014年は、本当の飛躍が始まる年
にしたいです。


株主の皆様、お取引先の皆様、
当社のサービスのユーザーの皆様、
支えていただき、いつも有り難うございます。

そしてサイバーエージェントの皆さん、
今年も1年おつかれさまでした!

2014年もがんがん行こう!!