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昨日はAmeba構造改革の実働部隊で
大変だった幹部とその家族をお誘いし、
子供含めて10数名で大門丸に乗って
横浜花火を観てきました。

船の上から見る花火はとても美しく、
家族にも、ひと夏の良い思い出に
してもらえたのではないかと思います。

その花火とは全然関係ない話ですが、
みんなで乗ったマイクロバスの
運転手さんを見て感じた雑感です。




「杉田(高速のIC)を過ぎたらごめんね!」

なんて出発前からおやじギャクを
言ってた気立てのよいその運転手さんは、
マークシティを出発してしばらくすると、

「あれ?渋谷の高速入口から乗るんでしたっけ?
Uターン?」

と聞いてきたので、

「じゃあ高樹町からでいいですよ」

と答えたら高樹町入口が渋滞中で、

「どうしましょう?」

と聞かれたので、

「じゃあ芝公園からお願いします」

「えーと、道が分かりません」

「真っ直ぐ言ってヒルズ右折です。
その先は渋滞してますか?」

「カーナビが古いので分かりません」

そこで仕方なく私がスマホで
渋滞情報を検索しつつ、

「そこ左曲がってください」
「その突き当りを右」

とか道順を指示していると、
その時点で、いつの間にか
運転する役(運転手さん)
指示、決断する役(私)という
関係性が出来上がってしまいました。

そこからは指示待ちが止まらなく
なってしまいます。

芝公園入口は工事で閉鎖されて
いたのを見て、

「あれ?閉鎖されてますけど?」

と言われ、芝浦に向かってくれと伝えると、

「芝浦までの道を教えてください」

高速の入口では

「車線はここでいいですか?」

(標識に書いてありますけど・・)


たぶん、運転手さんは、
私から何度か指示を受けた時点で、
正しい道順=正解ではなく、
私からの指示=正解に変わり、
思考停止してしまったのだと
思います。

また、芝公園の入口が閉鎖されて
たのが指示した私の責任みたいに
なってしまいましたが、
指示を待つ立場になると責任回避
できるのである意味楽になります。


この運転手さんはさすがに客相手に
プロ意識がなさ過ぎでしたが、
こういった関係性は仕事をしていて
よく見られる現象です。

Amebaでは細かいところまで全部
私が決める体制を長らく敷いて
いました。
自分の著書「起業家」の中でも
書きましたが、モノ創りの企業文化
のなかった会社そのものを
変えるために自ら船頭に立った
つもりです。

でも、今ではすっかり企業文化と
して根付き、人材も育っています。
ほっておいても、良いプロダクトが
生まれてくる素地が十分出来て
います

それにも関わらず、
私が口を出すことで、最終的な
決断スピードを遅らせたり、
本当の意味での責任感が
失われたりする弊害が起きて
いたかも知れません。

大体、サービスの数が多すぎて、
口を出すにしても中途半端に
なりがちでした。

もう私以外に最後の砦となる人を
たくさん置く「人任せ」の体制に
変えていくつもりです。
そのほうが良いものが創れる
フェーズなのだと思います。

2007年来、拘りをもって自ら
名乗っていた
「Ameba総合プロデューサー」という
肩書きは、そろそろ外そうかなと、
思っています。