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Amebaでも大変お世話になってる
鈴木おさむさんが書いた「名刺ゲーム」、
週末に一気読みしました。

「小説ですが、自分の中でハードな
ビジネス本だと思ってる」
とおさむさん自身が仰った通り、
舞台となっているのはおさむさんが
よく知るテレビ番組の制作現場で、
ビジネスの場としても、この上なく
リアルです。


この本の主人公の
大成功している番組プロデューサー
にとって、日々会いに来る人は
「謝りに来る人と、お願いに来る人ばかり

名刺の数も山のように渡されて、
全員の顔など覚えていられません


相手が1週間も入念に準備してきた
企画を、ものの3分で捨てたりして、
本人が全然気づかないうちに
様々な恨みを買っていきます。


名刺ゲームに集まったのは、
番組プロデューサーに恨みや
憎しみや失望
を抱いた人たち・・

そうは言っても大量に渡される
名刺の名前と顔を全部覚えるのは
無理だし、
1週間入念に準備されたからと
言って、それに付き合っていたら
こちらが持たないし・・・

権力を握った側にも言い分は
ありますが、
自分にも身につまされる話でした。

権力を握る立場になった人が
知らないうちに、すごく恨まれてる
ことは私も身に覚えがありますが、
恨む側の事情とか相手の論理が
よく分かる本でもあります。

もちろん小説としても抜群に面白いです。
おすすめ。


名刺ゲーム/扶桑社
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