写真を撮り忘れてしまいましたが、
昨晩、外川さんとふたりで送別会をしました。

既にリリースが出て ますが、
9月末をもって外川さんはCAモバイルの
社長を退任し、10月1日からは石井洋之
が新しい社長に就任しています。

CAモバイル は2000年5月に、

私よりひとつ年上で博報堂から転職して

きた外川さんが、入社間もなくゼロから

立ち上げた会社です。

「僕も子会社の社長やりたいんですけど」

そう私に言ってきた外川さんに対し、

「ちょっと待って」

と答えてから数日後に、

「モバイルの広告会社やってみて」

と雑な振り方をしてスタートしました。

その後、CAモバイルは高収益のグループ
会社として、長らく苦しい時期の当社の

連結決算を支えてくれました。

そのことを私は今でもとても感謝しています。

また、外川さんはサイバーエージェント本体の

役員にも就任し、専務として私と一緒に
急成長する会社の経営を舵取りをしてきました。

間違いなく、

サイバーエージェントの成長を支えた

最大の功労者の一人だと思います。

我が強くもなく、お人好しという訳でもなく、

いつも飄々としていているように

見えますが、辞める時も突然でした。

8月後半、いつもの定例報告で私のところ

にきた外川さんは、

「つい先週急に思いついたんですが、

辞めるなら今しかないと思いまして」

全くよく予期してなかった私ですが、
特に驚くこともなく、

「そうなんだ...で大丈夫なの?」

と答えました。

100%信頼していた任せていただけに、

辞め際もまた任せておけば大丈夫なんだろう
という感覚でした。

CAモバイルは、ガラケーからスマホへの

移行期などに苦しい時期を迎え、

大胆にリストラせざるを得ないことありました。
その苦境を見事に乗り越え、

この9月末の決算では過去の高収益時代を

超え、過去最高益を更新する見込みです。

また、いつの間にか頼もしい経営陣が育ち、

外川さんも既にCAモバイルの仕事の大半
を任せられる状況になっていました。

サイバーエージェント本体の役員の

立場も、私はどこかで戻したいと
考えていましたが、数年前のCA8の
タイミングで抜けていました。

まさに責任ある立場の人が辞める

タイミングとしては100点ではないで

しょうか。

自分の引き際を考えてみても、

辞めるタイミングの難易度というのは

尋常ではないです。

最後までサイバーエージェントに対して

最大のパフォーマンスを残してくれた

外川さんに感謝し、今後の人生にエール

を贈りたいと思います。